聴覚障害者の国際大会「東京2025デフリンピック」のデフサッカー女子で、日本代表が史上初の銀メダルを獲得しました。バルドラール浦安ラス・チュラス所属のGK國島佳純選手(背番号21)は、11月15日から26日まで行われた全4試合にフル出場し、決勝に進出しましたが、15年間無敗のアメリカに0―4で敗れ準優勝となりました。
今大会の女子サッカーには日本、アメリカ、イギリス、オーストラリアの4カ国が参加しました。日本は予選ラウンドでアメリカに0―5で敗れたものの、イギリス戦6―0、オーストラリア戦3―1と連勝し、得失点差でも好成績を収めて決勝へ進出しました。決勝は福島県楢葉町・広野町にまたがるサッカー施設Jヴィレッジで開催され、多くの観客が声援ではなく手話や拍手、旗など視覚的な応援で選手を後押ししました。
デフリンピックは聴覚に障害のあるアスリートのための国際総合スポーツ大会で、競技進行には旗やランプなど視覚的なサインが使われます。1924年パリ大会から始まり、2025年東京大会は100周年と日本初開催が重なる節目の大会でした。女子デフサッカーは創設20年で、今回が初のメダル獲得です。
國島選手は、所属クラブや地元・浦安市の支えへの感謝を述べる一方で、「共生社会」の実現に向け、デフアスリートとしての活動を続ける意欲を示しています。東京大会での成果は、競技レベルの向上だけでなく、聴覚障害とスポーツへの理解を広げる契機となり、今後の日本代表強化や競技人口の拡大、地域クラブとデフスポーツの連携強化がどこまで進むかが注目されます。
【イベント情報】
バルドラール浦安アリーナ
千葉県浦安市
メットライフ生命Fリーグ2025-26 ディビジョン1 第19節 しながわシティ戦試合前に準優勝報告を実施
source: PR TIMES
