運送業向けクラウドサービス「AEGISAPP運送業」に搭載されている自動日報作成技術について、特許第7784098号「運行日報作成装置」が2025年12月3日に登録されました。出願番号は特願2025-116480で、改善基準告示に基づく運転時間・拘束時間の判定を、遅延要因を除外した形で自動計算できる点が特徴です。
この技術は、過去の運行データから中央値を用い、外れ値を除外して「通常運転時間」を算出し、これを基準に運行計画を自動生成します。さらに、災害や渋滞、事故、車両故障、フェリー欠航などの遅延情報を自動記録し、法定の拘束時間や運転時間から除外して再計算します。これにより、2日平均運転時間や24時間拘束時間を「本来想定される運行時間」に基づいて判定でき、法令違反リスクの低減につなげます。
遅延情報とその計算根拠は運行日報に証跡として自動反映され、労働基準監督署や荷主による監査への説明力を高める設計です。2024年4月の改善基準告示改正後、運送事業者には厳密な労務管理が求められており、ドライバーの責任ではない遅延をどう扱うかが現場の課題となっていました。
今回の特許化により、AEGISAPP運送業のアルゴリズムは国に認められた独自技術として位置づけられ、法令遵守と働き方改革を支援する物流DXツールとしての訴求力が一段と高まりそうです。今後はデジタコやナビシステムとの連携拡大を通じて、より多くの運送事業者への導入が進むかが焦点となります。
【サービス情報】
AEGISAPP運送業 公式サイト https://unsogyo.aegisapp.net/
source: PR TIMES
