AIを活用する投資信託「ROBOPROファンド」の純資産総額が、2025年12月9日時点で2,000億円に達しました。2023年12月28日の設定から約2年での到達で、2025年8月に1,000億円を突破してから約3カ月半で倍増したかたちです。同日時点の基準価額は1万口あたり14,798円(分配金支払後)、設定来トータルリターンは約+54%、累計分配金は500円となっています。

同ファンドは、AIが先行性の高いマーケットデータを用いて、約1カ月後のリターンを8つのグローバル資産ごとに予測し、金融工学の理論に基づくアルゴリズムで資産配分を自動決定します。原則月1回のリバランスに加え、相場急変時には臨時リバランスも行う仕組みで、人の裁量を介さずに市場環境へ機動的に対応することを特徴としています。

2025年4月の「トランプ関税ショック」と呼ばれた世界株急落局面では、株式比率を大きく引き上げる臨時リバランスを実施した結果、基準価額はMSCI ACWI指数(世界株式指数)より早く下落前水準を回復しました。2024年12月30日を100とした場合の2025年6月30日までの推移比較では、下落抑制とリバウンド局面でのリターン追求の両立が確認されたとしています。ただし、これは過去の実績であり、将来も同様の運用成果が得られるとは限りません。

2025年11月19日に販売会社関係者52人を対象に実施したアンケートでは、購入理由として「良好な過去のパフォーマンス」「毎月のリバランスによるダイナミックな資産配分変更」が多く挙がりました。「投資タイミングを気にしにくい」「AI運用という新しさ」といった評価も多く、AI予測に基づき人の判断を排した運用プロセスが差別化要因になっているとみられます。

AIを用いた資産運用は、相場急変への対応力や分散効果への期待から国内でも採用が広がりつつあります。一方で、市場の急変動や予測モデルの限界など、不確実性も残ります。ROBOPROファンドが今後も資金流入と運用実績を維持できるかは、AIモデルの精度向上と、リスク管理をどこまで徹底できるかにかかっているといえます。投資家側には、リターンだけでなく、値動きの大きさや為替影響などのリスクを十分把握したうえで商品性を見極める姿勢が一層求められます。

【ファンド情報】

ROBOPROファンド 特設ページ

https://www.sbiokasan-am.co.jp/lp/robopro/

投資リスク・費用の詳細

https://www.sbiokasan-am.co.jp/fund/553175/risk#ancFund

取扱い販売会社一覧

https://www.sbiokasan-am.co.jp/fund/553175/sales#ancFund

source: PR TIMES

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