AIインフラ企業のカスタマークラウド株式会社は、発展途上国のコーヒー生産国などを対象に、これまで数値化が難しかった国家レベルの資産を評価可能なアセットとして可視化し、価値最大化を支援する「CC National Asset Visualization Project」を開始しました。自社クラウド基盤「CCシリーズ」に最先端のAI・AGI技術と量子コンピューティングを組み合わせ、国家バリュエーション(国家としての価値評価)の高度化を図るとしています。
同社は、インフラや人材、産業ポテンシャル、ブランド価値など「見えない資産」をデータとして収集し、AIモデルで分析することで、投資判断や政策立案に活用しやすい指標に変換する方針です。量子コンピューティングを用いることで、大規模で複雑なシナリオ分析やリスク評価を高速に行うことを目標に掲げています。特にコーヒー生産国では、農地や生産量だけでなく、サプライチェーンの信頼性や気候リスクなども含めた総合的な価値算定を想定しています。
併せて同社は、BytePlusやTRAE、世界900万人規模のAIコミュニティ「WaytoAGI」と連携し、国際AI映像ハッカソン「Global Video Hackathon 2025」を開催し、AI人材・企業の国際ネットワーク構築も進めます。渋谷を拠点に、AI生産工場「AI Dreams Factory」やメディア事業などを束ねる「Bit Valley 2.0」構想も掲げ、日本発のAI産業エコシステムの再構築を目指しています。
今後は、対象国や評価指標の具体化、政府・国際機関・企業との連携内容がどこまで実務レベルに落とし込まれるかが焦点となりそうです。AIと量子技術を活用した国家資産評価モデルが定着すれば、発展途上国への投資や開発支援の在り方に新たな選択肢をもたらす可能性があります。
【イベント情報】
CUSTOMER CLOUD Global Video Hackathon 2025
詳細・申込 https://www.customercloud.co/global-video-hackathon-202512
source: PR TIMES
