慶應義塾大学医学部発ベンチャーのOUI Inc.(東京都港区)が、公益財団法人日本生産性本部・サービス産業生産性協議会主催の第5回「日本サービス大賞」で優秀賞を受賞しました。768件の応募の中から33件が選ばれ、その一つとして、同社の「Smart Eye Cameraを活用した新眼科診療モデルによる失明の撲滅」が「革新的な優れたサービス」と評価されたものです。

受賞対象となったのは、スマートフォンに装着して眼の状態を撮影できる医療機器「Smart Eye Camera」と、その機器を用いた眼科遠隔読影サービス「プラスアイドクター」、企業訪問型眼科検診「モバイルアイスキャン」などの取り組みです。プライマリケア医や往診医など眼科以外の医師が画像を撮影し、遠隔地の眼科医が診断や助言を行うモデルを実証し、医師不足や距離の壁を越えた診療体制を示した点が評価されました。

白内障は世界の失明原因の第1位とされ、適切な時期に治療すれば失明を防げるケースも多いとされています。電源確保が難しい地域や被災地などでも使用しやすい小型機器を使うことで、日本の過疎地や離島だけでなく、眼科医療へアクセスしにくい国や地域への普及も期待されています。

日本サービス大賞は数年に一度実施されるアワードで、新しい価値を提供するサービスを顕彰し、サービス産業全体の高度化を促す狙いがあります。OUI Inc.のモデルが、今後どこまで国内外に展開され、予防可能な失明や視覚障害の減少につながるかが注目されます。

【受賞情報】

第5回日本サービス大賞 優秀賞

受賞サービス名:Smart Eye Cameraを活用した新眼科診療モデルによる失明の撲滅

主催:公益財団法人日本生産性本部 サービス産業生産性協議会(SPRING)

source: PR TIMES

Share.