カフェ利用者の96%が「簡単に席の空き状況確認や予約ができるサービスがあれば利用したい」と回答した一方で、「よく予約する」と答えた人は8%にとどまることが、カフェ混雑情報マップ「imako」によるインターネット調査(有効回答145人、2025年9月)で分かりました。予約への高い意向と、実際の行動との間に大きなギャップがある実態が浮かび上がっています。
調査では、空き確認・予約サービスについて「積極的に利用したい」が66%(93人)、「状況によって利用したい」が30%(43人)で、合わせて96%(136人)が利用に前向きでした。一方、カフェ利用時に「よく予約する」と答えたのは8%(12人)にとどまり、「たまに予約する」17%(24人)と合わせても25%と少数でした。「予約できるお店なら予約したい」とする潜在層も35%(49人)おり、「予約したいが、できていない」人が多い構図です。
予約をしない理由(複数回答)としては「予定が読めない」が48%(68人)で最多となり、「予約可能な店が少ない」40%(57人)、「急に行きたくなる」35%(50人)が続きました。また「予約が面倒」とした人も19%(27人)いました。さらに14%(20人)は「カフェが予約できることを知らなかった」と回答し、サービスそのものの認知不足も課題となっています。
満席を避けるための対策としては、「複数の候補店をあらかじめ用意」が44%(61人)、「混雑する時間帯をずらす」が42%(58人)、「確実に空いているカフェに行く」が40%(55人)と、その場しのぎの行動が中心でした。事前に予約すると答えた人は28%(39人)にとどまりました。こうした結果から、利用者は「確実に入れる安心感」を求めつつも、予定変更の多さや予約可能店舗の不足、操作の煩雑さなど構造的な要因から予約をためらっていると考えられます。
imakoは2025年11月、アプリ上からの簡単操作で店舗に15分間の席確保を依頼できる「直前席キープ」サービスを開始し、東京都心部を中心に30店舗以上と提携しました。カフェ側にとっては空席時間の有効活用、利用者には「今から行きたい」というニーズへの対応が期待され、今後は対応店舗の拡大や認知向上が、カフェ予約文化の定着に向けた鍵となりそうです。
【サービス情報】
カフェ混雑情報マップ「imako」
内容:カフェの混雑度を地図上で表示し、現在地周辺の空いている店を検索可能
対応エリア:渋谷・新宿・銀座・表参道・原宿など都心部を中心に掲載
source: PR TIMES
