小学生から高校生の子どもを持つ全国の保護者292人を対象にしたアンケートで、「冬は他の季節より朝なかなか起きられないと感じることが増える」と答えた家庭が82.9%に上りました。内訳は「やや増える」が57.5%、「とても増える」が25.4%で、「季節による差は感じない」は16.4%でした。
起きられない理由として最も多かったのは「寒くて布団から出られない」で48.0%と約半数を占め、「夜寝るのが遅い」22.7%、「体がだるい・重い」7.5%、「学校に行きたくない気持ちがある」7.1%が続きました。冬は気温低下で体温が上がりにくく、さらに日照時間の短さから体内時計が乱れやすいことが、朝の動き出しに影響していると考えられます。
朝の不調については「特に不調はない」が42.3%と最多でしたが、「体が重い・動きにくい」17.4%、「強い眠気」16.0%、「食欲がない」9.1%、「頭痛」5.4%と、心身の不調を訴える子どもも一定数いました。起こし方は「声かけをする」32.0%が最も多く、「暖房をつけて部屋を温める」14.9%、「部屋を明るくする」13.6%など、環境を整える工夫も目立ちます。
起き渋り対策としては「早めに寝かせる」30.9%がトップで、「夜のスマホやゲームを制限している」19.3%、「朝日を浴びる習慣をつけている」17.2%、「日中に体を動かす」10.7%が挙がりました。一方で「特に対策していない」も19.3%あり、家庭ごとに対応が手探りである状況もうかがえます。今後は、冬は誰でも起きにくい季節であるという理解を広げつつ、生活リズムの見直しや室温・採光の工夫、起立性調節障害など隠れた不調への早期気づきといった多面的なサポートが求められそうです。
source: PR TIMES
