島根県教育委員会が、離島や中山間地域の高校に電子黒板「ミライタッチ」と周辺機器を導入し、複数校をつないだ遠隔授業の品質を大きく向上させました。教員不足で開講が難しかった情報科目「情報II」などの授業を、リモート配信で約20時間実施しても、生徒から画質・音質への不満は出ていないといいます。

島根県は少人数校が多く、教員数が限られるため、生徒のニーズに応じた科目選択や習熟度別授業が実施しにくい課題がありました。従来は汎用のカメラやマイクを組み合わせたWeb会議システムを試験運用しましたが、板書がぼやける、音声が途切れるなどの不具合で集中力が続かない問題が生じていました。

今回導入されたのは、Chrom eOS Flexを搭載した65インチ電子黒板「ミライタッチ」と、日本HP協力のビデオ会議ソリューション「Poly Studio X52」を組み合わせた特別パッケージです。教室全体を映せるカメラと、教室後方の声も拾うマイクにより、映像・音声とも安定。矢上高校や隠岐島前高校の教員からは「想像以上にクリア」「教員の負担が大きく軽減」との声が上がっています。

ミライタッチは2017年の発売から累計出荷台数7万台を超え、誰でも直感的に操作できる「インクルーシブ電子黒板」を掲げています。島根県での事例は、教員不足に悩む地方や離島で、遠隔授業を常設の選択肢とする動きを加速させる可能性があります。今後は、生徒一人ひとりの要望に応じた授業配信など、活用範囲の拡大が期待されます。

【導入事例】

島根県教育委員会 遠隔授業支援事例

source: PR TIMES

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