京都市下京区の西本願寺は、日本国際博覧会(EXPO2025)会期中に限定公開していた3DCG映像を、公式ホームページとYouTubeチャンネルで初めて一般公開しました。対象となるのは、ユネスコ世界文化遺産に登録されている国宝建築「御影堂」と「阿弥陀堂」を高精細に再現した映像で、来場不要で堂内外の雰囲気を体感できるのが特徴です。

この映像は、2025年7月2日~6日にEXPOメッセ「WASSE」で開催された「第3回日本国際芸術祭」における西本願寺ブースの展示として制作されたものです。テーマは「日本の美と心を世界に伝え、未来を創る」で、二つの大きなお堂と広大な境内を「あらゆる人が集える場」として築いてきた浄土真宗の理念を、来場者に分かりやすく伝えることを目的にしていました。

制作は、先進的な3D技術「3D Gaussian Splatting(スリーディー・ガウシアン・スプラッティング)」を用いてSoVeC株式会社が担当しました。多くの静止画像や計測データから立体空間を生成する手法で、細部の装飾や光のニュアンスまで再現し、「現地に立っているような」没入感を目指しています。今回公開された動画は、「御影堂から阿弥陀堂へ渡る」「境内の見どころ」の2本で、回廊の移動や境内の案内テキストを3DCG空間上に配置するなど、リアルな見学では得にくい視点を提供します。

西本願寺は、デジタル公開により、訪問が難しい国内外の人々にも歴史的価値と「すべての人を迎え入れる場」という理念を伝えたいとしています。今後もオンラインでの発信を通じて、参拝とデジタル体験の両面から寺院との関わり方が広がるか注目されます。

【関連情報:オンラインコンテンツ】

西本願寺公式ホームページ https://www.hongwanji.kyoto/

YouTubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UCwphpXnrwETNptc6h52zFiA

西本願寺トピックス(3DCG映像紹介) https://www.hongwanji.kyoto/topics/001798.html

SoVeC株式会社 https://www.sovec.net/#main_visual

source: PR TIMES

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