ABB株式会社と株式会社共立電機製作所は、二次配電用高圧スイッチギア「SafeRing/SafePlus リングメインユニット(RMU)」の国内供給を強化するため、ライセンスに基づき共立電機製作所が国内製造を担う戦略的チャネルパートナープログラム契約を結びました。定格電圧12〜24kVのRMUを国内で組み立てることで、納期短縮とアフターサポートの迅速化を図ります。
RMUは、ループ状の配電系統で使われるコンパクトなガス絶縁スイッチギアで、配電と保護、遮断を一体で行う装置です。製造業、再生可能エネルギー、データセンター、商業インフラなどで需要が高まっており、日本では大規模施設開発の増加により安定した電力供給の重要性が増しています。SafeRing/SafePlusは10種類のモジュール構成により多様な設計に対応し、IEC規格準拠とISO9001認証を取得していることから、過酷な環境下でも信頼性が評価されています。
今回の枠組みでは、ABBが主回路の製造・組立を担当し、共立電機製作所がエンジニアリング、最終組立、出荷前試験、販売、アフターサービスを担います。国内拠点での対応により、市場投入のスピードとローカルサポートを高め、ライフサイクルコストの低減も狙います。
両社はこの協業を起点に、共立電機製作所の生産能力やスイッチギア製品のラインアップ拡大も検討しており、今後、再生可能エネルギーやデータセンター向けなど電力需要が伸びる分野で、国産体制による供給と保守の強化が進むとみられます。
source: PR TIMES
