長野市で七味唐からしを製造・販売する株式会社八幡屋礒五郎が運営する研究開発拠点「根元 八幡屋礒五郎 CEVEN LAB」が、日本サインデザイン賞で金賞、日本空間デザイン賞で銅賞を受けたことが分かりました。同施設はさらにディスプレイ産業賞でも入選しており、計3つのデザイン系アワードで評価されています。
CEVEN LABは、自社の検品・包装作業室と資材倉庫を改修し、2025年3月に開設された七味唐からしの研究開発拠点です。BtoB向け調合サービス「カスタムブレンドPRO」の商談ラウンジとテストキッチンに加え、社員や取引先の交流スペース、ショールームの機能を備えた複合施設として設計されました。デザインと施工は空間創造大手の乃村工藝社が担当しています。
同社は2024年4月に実施した「七味缶百周年記念展 ~食卓であゆんだ100年~」でも、日本サインデザイン賞の入選を獲得しました。この展示では、誕生から100年となる七味缶を「歴史・素材・デザイン」の観点から解き明かし、長野県立美術館市民ギャラリーの展示で最多の来場者数を記録したとしています。
創業289年の老舗スパイスメーカーによる拠点整備と受賞は、地域発の食品ブランドがデザインと体験価値を重視する流れを象徴する動きといえます。施設の活用が、今後どの程度新商品の開発や企業間コラボレーションの拡大につながるかが注目されます。
【施設情報】
根元 八幡屋礒五郎 CEVEN LAB
所在地:長野県長野市(本社敷地内)
オープン日:2025年3月19日
source: PR TIMES
