大阪・ミナミで若者支援を行う認定NPO法人D×Pは、繁華街のユースセンターを拠点に、飲食の仕事体験を通じて「働く一歩」を後押しするプロジェクトを始めました。期間は2025年9月から2026年8月までの2年間で、すでに2回の体験を実施し、のべ2人が参加しています。活動資金にはサントリーホールディングスからの寄付が充てられます。
対象は、家庭環境や生活リズム、人間関係のつまずきなどから一般的な職場や公的制度になじみにくい13〜25歳の若者です。道頓堀・グリコ看板下から徒歩5分のユースセンターで、接客や簡単な調理補助など一人ひとりに合った役割をスタッフと相談しながら経験します。うまくいかなかった場面も含めて振り返りを行い、「どんな働き方なら続けられそうか」を一緒に確かめていきます。
ユースセンターは2023年6月の開所以来、のべ1万人以上が利用してきた「繁華街のセーフティネット」です。開所日以外には個別面談や病院・自治体窓口への同行支援も行い、公的機関では届きにくい層を民間の立場から支えています。今回のプロジェクトでは、1年目に少人数・クローズド環境で必要な支援内容を検証し、2年目に対象を広げて実際の仕事に近い状況で試行。若者の変化を定量・定性の両面から測定し、全国の現場や政策提言に生かせる支援モデルの構築を目指します。
働く体験と調査を重ねることで、アルバイトや就職につながる実践的なステップの形が見えてくれば、他地域の繁華街や業種への展開も期待されます。一方で、少人数から丁寧に検証する方針のため、どこまで汎用化できるモデルにできるかは今後の検証結果を待つ必要があります。D×Pは、企業との協働を広げながら、若者が自分なりの働き方を選べる環境づくりを進めるとしています。
【プロジェクト関連情報】
認定NPO法人D×P公式サイト https://www.dreampossibility.com/
source: PR TIMES
