ENEOS、電通、日本航空、日本マクドナルド、富士フイルムHD、三井不動産の6社は10日、営業職の女性活躍を妨げる要因を整理し、解決策の方向性を示したホワイトペーパー「働きやすさNEXT プロジェクト FOR THE NEXT2025」を公開しました。6社の従業員178人へのアンケートと、女性営業職や管理職、経営層が参加した4回のワークショップをもとに、課題を「5つの壁」として抽出しています。
プロジェクトは2025年7~11月に実施され、営業職のリアルな声を起点に、なぜ困っているのか、本質的な問題は何かを掘り下げる議論を重ねました。生成AIも活用し、意見やエピソードを整理しながら「仕事と育児の両立」「過度な配慮」「世代間の価値観のずれ」「ライフプランとキャリアの板挟み」「女性活躍推進手段の目的化」という5つの壁を明確化。人事制度だけでは解決しない、取引先対応の優先など現場の実態も踏まえ、6社が目指す「5つの働きやすさNEXT」として具体的な行動指針を提言しました。
各社の責任者は、コミュニケーション不足が課題の根底にあるとの認識で一致し、上司の覚悟や対話の重要性を強調しています。6社は、今回の知見を業界共通の課題として社会に発信し、「男性」「女性」と分けて語る必要がなくなる職場づくりに向け、今後も議論と施策を継続する方針です。ホワイトペーパーの公開を機に、他企業にも議論と取り組みの広がりが波及するかが焦点となります。
source: PR TIMES
