現代アートの芸術祭「神戸六甲ミーツ・アート2025 beyond」で実施された来場者投票「オーディエンス大賞」の結果がまとまり、全61組63作品を対象とする1,486件の投票の末、中村萌《Silent Journey》と奈良美智《Peace Head》が同票で第1位となり、同率受賞が決まりました。第3位には岩崎貴宏《Floating Lanterns》が選ばれました。
投票は2025年8月23日から11月30日まで、六甲山上の各会場で実施されました。六甲高山植物園に展示された中村作品は「木のあたたかみ、やさしさ」「自然の妖精のようで可愛い」といった声を集め、楠の丸太を彫り出した彫刻表現が評価を受けました。ROKKO森の音ミュージアムに設置された奈良作品には「神戸にあることの意味」「大きさとインパクト」が支持理由として挙がりました。
風の教会エリアで展示された岩崎作品は、破壊された建築物と教会・十字架の対比により震災を想起させる表現が「震災を伝えている」と受け止められ、3位に入りました。3作はいずれも、素材感や場所性、歴史的記憶を重ね合わせた点が、幅広い来場者の共感につながったと考えられます。
主催者は今回の結果を、今後の展示構成や地域との連携企画を検討するうえでの指標とするとみられ、六甲山エリアを舞台にしたアートイベントの継続性と集客効果が引き続き注目されます。
【イベント情報】
神戸六甲ミーツ・アート2025 beyond
会場:六甲高山植物園 / ROKKO森の音ミュージアム / 風の教会エリアほか六甲山上一帯
会期:2025年8月23日〜11月30日
source: PR TIMES
