トルコ中部コンヤで2025年12月7〜17日、スーフィー思想家メヴラーナ・ジャラレッディン・ルーミーの命日を記念する「シェビィ・アルース(Şeb-i Arus)儀式」が行われています。没後752回目となる今年のテーマは「Time for Peace(平和のための時)」で、世界各国から数万人規模の旅行者が訪れ、神秘的な旋舞セマーの公演や関連イベントを体験します。トルコ全体では2024年に過去最高の6,226万人が訪問しており、その精神的中心地の一つがコンヤです。
シェビィ・アルースは、ルーミーが「神との再会の日」と捉えた命日に合わせた追悼行事で、「結婚の夜」を意味します。会期中は、ユネスコ無形文化遺産に登録されているメヴレヴィー教団のセマー儀式に加え、国際会議、詩の朗読、展示、演劇、写真コンテストなど多彩なプログラムが市内各地で実施されます。コンヤでは、メヴラーナ博物館やセルジューク朝の建築群、世界遺産チャタルホユック新石器遺跡など、歴史観光の定番スポットもあわせて巡ることができます。
周辺には、トルコ第2の塩湖トゥズ湖や、初期キリスト教遺産を残すシッレの街並みなど自然・文化資源も集中し、ローカルフード「エトリ・エキメッキ」や「ティリット」など郷土料理も旅行者の人気を集めています。トルコは2023年に建国100周年、日本との外交関係樹立100周年も迎え、政府系機関TGAがブランド発信を強化。シェビィ・アルースは、今後も「精神性と観光」を結ぶ象徴的イベントとして、国際的な文化ツーリズムを牽引していくとみられます。
【イベント情報】
シェビィ・アルース儀式(コンヤ)
会期:毎年12月7〜17日
主な内容:セマー儀式、国際会議、詩の朗読、展示、演劇、写真コンテスト
トルコ観光公式サイト:https://goturkiye.jp/
source: PR TIMES
