山梨大学と山梨県中央市を中心とする産学官コンソーシアムが、科学技術振興機構(JST)の「共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)未来共創分野(フェーズ1)」に採択されました。全国から49件の応募があり、採択は3件のみで、代表機関は山梨大学、幹事自治体は山梨県と中央市です。
拠点名は「オミックス・IoT・AIで健康と社会を最適化する 山梨ヘルスケア・セントラルシティ未来共創拠点」。プロジェクトリーダーは山梨大学大学院総合研究部の大岡忠生准教授で、山梨大学発ベンチャーの株式会社Taomics代表も務めます。東京大学、東北大学、ハーバード大学、スタンフォード大学など国内外の大学に加え、グーグル合同会社、積水ハウス、大塚製薬など多数の企業が参画します。
中央市を主なフィールドとして、遺伝子やたんぱく質などの「オミックス情報」と、スマートウォッチなどで収集するIoTデータ、AI解析を組み合わせ、世界最大級規模の健康データ基盤の整備を目指します。山梨大学が進めてきた「山梨マルチオミックスコホート研究」を地域実装し、住民が自らの健康情報を日常行動に生かせる社会インフラを構築することで、生活習慣病予防や早期介入、医療費抑制、新産業創出につなげる構想です。
今後は、リニア新幹線・山梨新駅周辺に研究・産業・生活が連携した「未来のヘルスケア拠点」を形成し、「住民主体で健康を守る山梨モデル」を全国・海外へ展開できるかが焦点となります。
source: PR TIMES
