大阪市西淀川区の就労継続支援B型事業所「カラードリーム」が関わる中華鍋プロジェクトが、クラウドファンディングサイトMakuakeで累計300万円を超える支援を集めました。開始1時間で目標金額を達成し、初日に100万円以上を集めたほか、本日のグルメランキング1位、総合2位に入り、TOPページ8枠の掲載にも選ばれています。

鍋は、横浜中華街の約8割の料理人に支持される老舗・山田工業所と共同開発した「atsu熱(アツ)」。職人が一枚鉄を打ち出す本格中華鍋の製造に、事業所の利用者が調査・検品・梱包準備などで参加し、その作業が工賃(賃金)向上につながる仕組みを組み込みました。全国の就労継続支援B型の平均工賃が月額2万3千円台にとどまる中、「市場で売れる商品の開発が難しい」「単価の低い内職に依存する」といった構造的な壁に対し、福祉×職人という協業モデルで挑んだ形です。

27cmの軽量打ち出し鍋というプロ仕様と家庭向け仕様を兼ねた商品性に加え、「福祉の新しい挑戦を応援したい」という声が支援の後押しになっているとみられます。事業者側は今回を「スタート」と位置づけ、利用者が誇りを持って働ける場の拡大や、他の福祉事業所へのモデル展開を視野に入れており、クラウドファンディングを活用した工賃アップの事例として今後の広がりが注目されます。

【商品・プロジェクト情報】

中華鍋「atsu熱(アツ)」プロジェクト(Makuake)

クラウドファンディング開始:2025年

特徴:直径約27cm、軽量・打ち出し製法、本格中華鍋

プロジェクトURL:https://www.makuake.com/project/atsu_chukanabe/

source: PR TIMES

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