発達障害を病名ではなく60の症状から理解し、当事者が編み出した「マイルール」を1コマ漫画付きで紹介する書籍「『発達障害』の解剖図鑑」が、2026年1月8日に発売されます。判型はA5判、160ページで、定価は税込1760円、ISBNは978-4-416-52539-5です。

本書は、「発達障害」が2022年に「神経発達症群」と呼び替えられた流れを踏まえ、ASD(自閉症スペクトラム症)やADHD(注意欠如多動症)などを「障害」ではなく、体質や気質の違いから生じる症状の集合として捉え直します。不注意や衝動性、こだわりなどの特性を60項目に細分化し、それぞれの困りごとと対処法を具体的に解説する構成です。

また、ASDの人の約3割にADHDの気質が見られるといった共存の実態を示し、「病名から調べても自分にぴったり当てはまらない」人が、自分の特性に合ったオーダーメイドの「マイルール」をつくる重要性を伝えます。発達障害やグレーゾーンの当事者だけでなく、家族や支援者が、1コマ漫画を通じて日常場面をイメージしやすい点も特徴です。

著者は児童精神科医で「十三みたクリニック」院長の三田晃史氏。精神科救急や子どもの心の診療の経験を生かし、専門用語をかみ砕いて説明しています。今後、学校や職場での理解促進の教材として活用されるか、当事者の自己理解ツールとしてどこまで浸透するかが注目されます。

【書籍情報】

書名:「発達障害」の解剖図鑑

著者:三田 晃史

仕様:A5判/160ページ

定価:1760円(税込)

発売日:2026年1月8日

source: PR TIMES

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