全国平均の約10倍という生息密度で「カモシカの楽園」と呼ばれる浅間山を舞台に、ニホンカモシカ研究の7年間をつづったフィールドエッセイ『カモシカと進化をめぐる冒険 山の上の生存戦略』が、文一総合出版から2025年11月17日に発売されました。価格は税込2,200円、232ページの読み物です。

著者は1991年生まれの行動生態学者・髙田隼人氏で、東京農工大学附属野生動物管理教育研究センター特任准教授として野生哺乳類の研究に携わっています。本書では、24時間連続での追跡や氷点下5度の雪山での長時間観察など、過酷な条件下でカモシカと向き合うフィールドワークの実態を具体的なエピソードとともに紹介します。

個体識別や命名を通じて、カモシカ同士の関係性や「生きた化石」とも呼ばれる種の社会性の変化を追う過程から、有蹄類全体の進化史へと議論を広げている点も特徴です。大学3年生から博士号取得までの約7年間(2011~2018年)を軸に、研究者として成長していく姿や、野生動物研究の現場で何が起きているのかが平易な言葉で描かれています。

髙田氏はあとがきで、フィールドワークの楽しさと「生きものの魅力に心躍らす未来のフィールドワーカー」への期待を記しています。専門的な研究内容を一般読者が読みやすいエッセイ形式で伝える本書は、自然科学への関心喚起と野外研究の裾野拡大につながるかが注目されます。

【書籍情報】

書名:カモシカと進化をめぐる冒険 山の上の生存戦略

著者:髙田隼人

定価:2,200円(本体2,000円+税)

ISBN13:978-4-8299-7262-5

【商品情報】

文一総合出版 書籍ページ

https://bit.ly/44gjZS6

立ち読み(冒頭20ページ)

https://hanmoto.tameshiyo.me/9784829972625

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source: PR TIMES

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