一般社団法人BlueArchとUMIAILEは、神奈川県や三和漁業協同組合城ヶ島支所と連携し、水上ドローンと水中ドローンを組み合わせて藻場を遠隔観測する実証プロジェクトを開始しました。船を使わず陸上から操作して藻場被度データを取得する国内初の手法で、2026年3月に三浦市・城ケ島の天然ワカメ場で検証し、得られたデータは2026年9月のJブルーカーボンクレジット申請に用いる計画です。

ワカメなど海藻が生い茂る藻場はCO₂を吸収する「ブルーカーボン生態系」として注目される一方、神奈川県内では1990年から2022年の間に約53.7%が減少しています。CO₂吸収量を「クレジット」として売買可能にするJブルークレジット制度が整備されていますが、現在は潜水士による手作業調査が主流で、費用と人手が普及の壁になっていました。

今回の実証では、水上ドローンを中継役とすることで、水中ドローンの調査範囲を従来の半径約100mから1km以上へ拡大し、用船費や燃料費が不要になります。リアルタイム映像伝送には低軌道衛星通信(LEO)やLTE/5Gなど複数の通信方式を検証。さらに、水中ドローンには海底との距離を自動検知して衝突を避ける自律制御機能を搭載し、遠隔操作時のリスク低減を図ります。

2025年12月〜2026年1月に連携技術を開発し、2026年1〜2月に実海域試験、3月に城ケ島ワカメ場で本調査を行う計画です。船舶レスで誰でも扱いやすい測定手法が確立されれば、全国の漁協や地域団体による藻場再生プロジェクトがクレジット創出に踏み出しやすくなり、脱炭素と沿岸生態系保全の両面で普及拡大が進むかどうかが注目されます。

【プロジェクト情報】

実証フィールド:神奈川県三浦市・城ケ島の天然ワカメ場

実証期間:2025年12月〜2026年9月(クレジット申請まで)

技術評価機関:神奈川県水産技術センター

source: PR TIMES

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