福岡市に本社を置く三好ホールディングスは、管理戸数約1,200戸の不動産管理会社・松嵜産興株式会社(福岡市南区)の株式を取得し、2025年11月28日付でグループ傘下に編入しました。松嵜産興の新たな代表取締役社長には長谷武氏が就任し、オーナー経営だった同社は体制を刷新します。

今回の買収により、三好不動産グループの連結対象会社は持株会社である株式会社三好ホールディングスをはじめ、賃貸仲介・管理を担う株式会社三好不動産、信託や資産運用などを扱う関連会社を含む8社体制となりました。不動産管理戸数の具体的な総数は示されていないものの、松嵜産興の1,200戸が加わることで、福岡エリアにおける賃貸管理のスケールメリット拡大が見込まれます。

松嵜産興は1973年創立、資本金1,000万円、従業員7名と中小規模ながら、宅地建物取引業者免許「福岡県知事(14)3315」を持つ長年の事業者です。事業承継とM&A(企業の買収・合併)を通じた地域不動産会社の集約は、オーナー高齢化や後継者不足を背景に全国で進んでおり、今回の案件もその流れの一つといえます。

今後は、三好グループのブランド力やITシステムとの連携を通じて、入居者対応の標準化やオーナー向けサービス拡充がどこまで進むかが焦点となります。一方で、既存入居者や物件オーナーに対し、管理体制の変更内容を丁寧に説明し、サービス水準の維持・向上を実証できるかが、買収効果を左右するとみられます。

【企業情報】

株式会社三好不動産

本社:福岡県福岡市中央区今川1-1-1 今川本社3F

設立:1951年7月

資本金:5,000万円

source: PR TIMES

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