ハンファジャパン株式会社(東京都港区)は、系統用蓄電池とアグリゲーション(分散した蓄電池をまとめて制御する仕組み)を組み合わせ、再生可能エネルギー電源の収益最大化を図る新ソリューションの提供を開始しました。2025年12月10日に福岡市で開催した事業者向けセミナーで、新設した専門部署「特販営業課」による事業戦略を公表しています。
同社は太陽光パネルメーカーとして住宅総合市場シェアNo.1(2025年2月号「月刊スマートハウス」No.120)を獲得し、日本向け累計出荷量7.8GW、住宅設置数20万棟(2025年8月時点)を達成しています。一方、FITからFIP制度への移行や出力制御の常態化で、発電事業者の収益は市場価格の変動に左右されやすくなっています。今回のスキームでは、系統用蓄電池を太陽光発電所に併設し、FIP下での売電収益向上と出力抑制リスクの低減、系統制約への対応を狙います。
アグリゲーションはグループ会社Q.ENESTホールディングスが担い、複数拠点の蓄電池を統合制御して需給調整市場やJEPX(卸電力市場)、容量市場に参加します。これにより発電事業者や需要家の運用負担を抑えながら、安定した収益確保を支援します。ハンファジャパンはEPC(設計・調達・施工)、補助金申請支援、O&M(運営管理)、機器供給を担当し、導入から市場取引まで一貫したワンストップ体制を構築しました。
新設の特販営業課は、系統用蓄電池の提案に加え、低圧・高圧FIT案件のリパワリングやオンサイト自家消費など、既存資産の価値向上も狙います。同社は「省エネ・創エネ・蓄エネ・運用最適化」を統合したトータルエネルギーソリューション企業として、エネルギー転換期における新たな事業機会の開拓と、持続可能なエネルギー社会への貢献を進める方針です。
商品・サービス情報
ハンファジャパン株式会社 公式サイト https://www.hanwha-japan.com/
太陽光発電ブランド「Qセルズ」「Re.RISE」公式サイト http://www.q-cells.jp/
source: PR TIMES
