7歳以上の犬・猫を飼う全国1,000人を対象にした調査で、飼い主の67.9%が「気になる症状はなく元気」と答えた一方、約3割は治療中や経過観察など何らかの不調を抱えていることが分かりました。老化のサインを感じている飼い主は犬・猫ともに約4割で、犬の方が猫より4.2ポイント高くなりました。

老化のサインとして共通して多かったのは「寝ている時間が増えた」と「遊ぶ・動き回る時間が減った」で、体力低下が目立ちます。犬では「散歩を嫌がる・歩くのが遅くなった」(29.2%)や視力・聴力の衰えが多く挙がりました。猫では「食欲がなくなった」(20.9%)や「排泄の失敗が増えた」(18.8%)など、日常行動の変化が目立ちました。

一方で、老化に気づいても過半数の飼い主は様子見にとどまり、何らかの行動に移した割合には犬と猫で13.4ポイントの差が出ました。行動した人の70.3%が「動物病院で検診を受けた」、42.6%が「動物病院に相談した」と回答し、専門家への依存度の高さが示されています。

健康管理では、犬は「無理のない運動」(37.2%)や「定期健診」(33.8%)が重視される一方、猫では「該当するものはない」が34.0%で最多となり、ケア行動の少なさが浮き彫りになりました。頼りにしている存在は「家族」(59.0%)と「動物病院の獣医師・看護師」(53.0%)が中心で、「いない」も14.2%いました。ペットの平均寿命が犬14.90歳、猫15.92歳(いずれも2024年、2010年比でそれぞれ+1.03歳、+1.56歳)と延びるなか、高齢期の変化を早めに把握し、受診につなげる仕組みづくりが今後の課題といえます。source: PR TIMES

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