株式会社電通デジタルは11日、電通およびスポーツ配信サービスDAZNと共同で、データクリーンルーム「DAZN Open Marketing Engine」を構築したと発表しました。電通のテレビ実視聴データや位置情報データと、DAZNの年間9,000試合以上のスポーツ視聴データや広告接触データを統合し、スポーツファンの行動を人単位で分析できる環境を整えます。
この仕組みにより、地上波番組・中継の視聴、DAZN上での試合視聴、スタジアム来場といったファン行動を一気通貫で把握し、広告・協賛の効果を数値で検証できます。DAZN広告への接触がウェブサイト訪問や店舗来店にどの程度寄与したか、またDAZN広告とテレビCMを合わせた統合リーチなども測定可能としています。
データクリーンルームは、個人が特定されない形で企業がデータを持ち寄り分析する仕組みで、生活者の同意に基づきプライバシーを保護した環境が前提です。本ソリューションは、電通グループのクリーンルーム一元管理システム「TOBIRAS」と連携し、分析結果を企業の意思決定に迅速に生かせるようにします。
今後は、分析で広告効果が高いと想定される生活者に直接アプローチする機能を追加し、分析からDAZN内広告配信、効果検証までを人基点で一貫提供する予定です。さらに、企業が保有する1stパーティデータや他社クリーンルームとの連携、海外展開も視野に入れており、スポーツコンテンツの価値証明とマーケティングROI向上への貢献度が今後注目されます。
【サービス情報】
DAZN Open Marketing Engine
電通マーケティング基盤「STADIA360」
データクリーンルーム管理システム「TOBIRAS」
DAZN:年間約9,000試合を配信するスポーツOTTサービス
source: PR TIMES
