東京を拠点とする東通グループは、不動産再生事業「TRUST VALUE」シリーズで、港区・新宿区・渋谷区・中央区の都心主要エリアに計6物件を展開すると明らかにしました。物件は白金台、赤坂、新宿御苑Ⅱ、麻布十番、渋谷東、八丁堀で、いずれも既存建物を再生し、収益性と利便性の向上を図ります。
TRUST VALUEは、老朽化したビルを建て替えではなく改修によって再生し、延床面積数百~千数百㎡規模の中小型物件を中心に「バリューアップ(価値向上)」する事業です。白金台物件(地上8階、延床1630.54㎡)では、ゲート状のアプローチや軒天のデザインを生かしたファサード整備に加え、看板位置の整理とデジタルサイネージ導入で視認性を高め、宅配ボックス新設やEVホールの間接照明などで機能性を強化します。赤坂物件(地上4階・地下1階、延床653.44㎡)は、モダニズム期の意匠を尊重し、既存の大きな吹き抜け空間(Void)や新設ルーバーを活用してエントランスの象徴性を高めつつ、インターホンや郵便受けの素材を刷新して歴史性と現代性を両立させる計画です。
同社は、6物件を通じてオフィスやクリニック、学習塾など多様な用途に対応しながら、都心部で安定的に高品質な都市空間を供給したい考えです。今後の稼働率や賃料水準の推移が、老朽ビル再生モデルの採算性や、都心のストック活用の成否を占う一つの指標になりそうです。
【物件情報】
TRUST VALUE 白金台/東京都港区白金台3-14-4/地上8階/敷地350.98㎡/延床1630.54㎡
TRUST VALUE 赤坂/東京都港区赤坂4-3-26/地上4階・地下1階/敷地342.05㎡/延床653.44㎡
source: PR TIMES
