生成AIを日常的に使う20〜50代会社員のうち、75.5%が転職や住宅購入、保険加入、自動車購入といった人生の大きな意思決定で情報収集に生成AIを活用していることがわかりました。一方で、この利用層の約7割(68.9%)は情報収集または比較検討の段階で、人間の専門家への相談を重視するよう軸足を移していました。
調査は、生成AI利用経験があり、過去1年以内に4つの高関与商材のいずれかを初めて経験し専門家に相談した326人を対象に、インターネットで実施しました。情報源として生成AIを信頼する理由は「24時間いつでも利用できる」(71.5%)、「気軽に質問できる」(62.4%)、「営業トークや勧誘がない」(53.4%)、「客観的な情報を提供してくれる」(50.7%)が上位に挙がり、利便性と中立性が評価されています。
一方、専門家への相談を重視する理由では、「より専門的なアドバイスが欲しかった」(69.0%)、「最終判断に不安を感じた」(55.6%)、「個別の事情に対応してほしかった」(48.6%)など、人間ならではの判断支援や感情面のサポートへの期待が明確になりました。商材別では「住宅購入」で生成AIの利用率が最も高く、情報収集で81.4%、比較検討で76.3%、購入直前でも74.6%と、検討の後半まで8割前後が利用していました。
また、専門家との連絡手段として好ましいチャネルは「メール」(29.8%)、「LINE」(27.3%)、「電話」(23.0%)の順で、特にLINEは企業側の実際の利用度とのギャップが大きく、今後の活用余地が示されています。個人の意思決定においては、初期段階で生成AIを幅広く使いながら、重要な局面で専門家にバトンを渡す「役割分担」が進んでいると考えられ、企業にはAIと人を組み合わせた顧客対応設計が一段と求められそうです。
【レポート情報】
人生の意思決定に伴う、生成AIと専門家への信頼度調査レポート
調査期間:2025年11月25日〜12月1日
調査対象:20〜50歳会社員・生成AI日常利用者 326名
レポート詳細:https://camp.mico-inc.com/wp-ai-investigation.html
source: PR TIMES
