2025年2月の山林火災で約3,370ヘクタールが焼損した岩手県大船渡市の被災木を活用した猫用「爪とぎ」と「おもちゃ」が、12月12日に発売されます。被害総額約102億円に上る火災で発生した倒木を廃棄せず再利用することで、復旧と資源循環の両立を図るねらいです。

猫用品ブランド「nekozuki」を展開するクロス・クローバー・ジャパン(盛岡市)は、被災木について県が「内部の品質・強度は通常の県産材と同等」と示している点に着目し、室内猫向けアイテムとして製品化しました。岩手県花巻市の木工職人が手作業で製造し、同社の3頭の「ネコ社員」が約1年にわたり使い心地を検証しました。

商品は、全身を伸ばして使える「がりがりマット」(つめとぎ、480×360×45mm、税込15,500円)と、狩猟本能を刺激する構造の「ちょいちょいBOX」(ネコ用おもちゃ、440×100×110mm、税込15,500円)の2種類です。いずれも段ボールや木部の交換や長期使用を想定した設計で、オンラインで販売されます。

大船渡では、被災木を建材や製品素材として生かす仕組みづくりが課題となっており、同社は「いわて木づかいサポーター」としてこの取り組みを地域課題の一つの解決策と位置付けます。今後、被災木利用の広がりや追加商品の開発が進むかが、環境保全と地域経済の両面で注目されそうです。

【商品情報】

がりがりマット(つめとぎ)

税込価格 15,500円

公式サイト https://kurokuro.jp/c/list/scratch/scratch01/set130105

ちょいちょいBOX(ネコ用おもちゃ)

税込価格 15,500円

公式サイト https://kurokuro.jp/c/list/toy/smarttoy/set180212

source: PR TIMES

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