神奈川県は、横浜市金沢区の工場と近隣企業の間を結ぶ公道で、自動配送ロボット「Hakobot」による実証実験を2026年1月13日から30日まで実施します。耐荷重100kgの荷物を自律走行で搬送し、従業員の業務効率化と安全性向上への効果を具体的な運行データで検証します。期間中は荒天・雨天時に中止されます。
場所は、横浜市金沢区鳥浜町14-16の株式会社ニットー本社工場と、近隣のアルケリス株式会社間の公道区間です。実施事業者は宮崎市の株式会社Hakobotで、全長1,026mm・全幅660mm・全高946mmの小型ロボットを用い、金属部品など製品の搬送を人に代えて行います。従来は社員が車両や台車で行っていた作業を置き換え、搬送時間や人件工数、安全面の改善度合いを数値で把握する狙いです。
実験は、警察庁が定める「歩道走行型ロボットの公道実証実験に係る道路使用許可基準」の区分8(みなし歩行者)として、近接監視者が付き添う形で実施されます。四輪駆動・四輪操舵により最大10度の坂道を走行できる設計で、低速小型の配送ロボットとしては最重量級クラスという位置付けです。
神奈川県は、開発改良費の一部補助や、実証後の施設導入を見据えた伴走支援を行い、県内の生活支援ロボット普及を後押しします。今後、遠隔監視・操作を前提とした完全自律運用に進めば、工場全体の生産性向上や人手不足対策への寄与がどの程度見込めるかが焦点となり、他地域への展開や制度整備の議論も進む可能性があります。
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source: PR TIMES
