食物アレルギー対応を学ぶための書籍「アレルギー対応の教科書」を自治体や宿泊施設に届けるクラウドファンディングが、目標額100万円に対し114万8,500円を集め、達成率約114.85%で終了しました。支援者は122人、寄贈が決まった教科書は合計273冊です。
プロジェクトを行ったのは、食事制限がある人向けサービスを手がける株式会社CAN EATです。同社が宿泊・婚礼業界など全国の関係者を調査したところ、「社内にアレルギー対応の知識を持つ人材が少ない」という課題が明らかになりました。そこで、自治体の保健・教育部門や旅館・ホテルなど、アレルギー対応の最前線にある現場で使える教科書の制作と寄贈を企画しました。
教科書には、当事者や保護者へのインタビュー、アレルゲンの微量混入(コンタミネーション)防止、誤りを避けるメニュー表示方法、聞き取りの進め方など、実務で役立つ内容が盛り込まれる予定です。出版日は2026年2月17日で、同日に開催される国際ホテル・レストラン・ショー(HCJ)では、代表の田ヶ原絵里氏が「特定原材料29品目時代」をテーマに出版記念講演を行い、80人規模で現場向けのノウハウを紹介します。
教科書は今後、全国の自治体・宿泊施設に順次発送されます。CAN EATは、書籍の配布に加え、オンライン・対面の研修会や、外食アレルギー対応協会との連携も検討しており、インバウンド増加や食の多様化が進む中で、事故防止と人材育成の仕組みづくりがどこまで広がるかが焦点となります。
【イベント情報】
国際ホテル・レストラン・ショー(HCJ)出版記念講演
会場 HCJセミナー会場(東京ビッグサイト西4ホール)
日時 2026年2月17日(火)14:30〜15:10
定員 80名
備考 来場事前登録とセミナー聴講登録が必要
source: PR TIMES
