出張理美容サービスに対し、医療介護現場で最も求められているのは「車椅子・寝たきりの方への対応力」であることが分かりました。医療介護施設に勤務する職員500名へのインターネット調査で、この項目を重視すると答えた人は59.6%に上り、第1位となりました。第2位は「適正な価格」、第3位は「認知症への理解」で、安全性と専門性に関するニーズが上位を占めています。
調査は、全国の病院や介護施設などに勤務する20代~60代以上の職員を対象に、2025年11月18日から19日にかけて実施されました。回答者の性別は女性54.5%、男性45.5%で、看護師・介護士、リハビリ職、事務職、医師、相談員、経営職など幅広い職種が含まれています。選択肢は最大5項目まで回答可能とし、「仕上がりが利用者に似合うこと」や「スタッフの雰囲気」も上位に入りましたが、安全に施術できるかどうかが、通常のサロン技術以上に重視されている実態が浮かび上がりました。
高齢化が進むなか、身体機能の低下や医療機器装着によりサロン通いが難しい人は増えています。医療介護現場では、ベッド上でのカットや、認知症の人への声かけ・タイミング配慮など、専門的な対応力が不可欠とされます。一方で、髪型が利用者に似合うことや接客態度も評価対象となっており、安全性と美容としての満足度の両立が、今後の出張理美容サービスの課題といえます。今回の結果は、事業者に対し、医療・介護との連携や人材育成を通じてサービス品質を高める必要性を示すデータとなりそうです。
source: PR TIMES
