東京都江東区の日本科学未来館で、参加者22人それぞれの遺伝子タイプに基づき4種類のイタリアンプレートを提供する実証イベント「遺伝子レストラン」が行われました。糖質代謝と脂質代謝に関する遺伝子検査結果から「糖質にちょっと気をつけよう」「脂質にちょっと気をつけよう」「糖質と脂質両方気をつけよう」「代謝良好でも食べ過ぎないでね」の4パターンに分類し、最適なメニューを出し分けたのが特徴です。
企画したのはゲノム情報の利活用を進めるKEAN Healthで、東京都の「東京ベイeSGプロジェクト」と連携して実施しました。参加者は事前抽選で選ばれ、事前に遺伝子解析を受検。当日はクイズ形式で「人の遺伝子は何種類あるか」など基礎知識を学んだ後、千葉県のイタリアンレストラン(h)ettaの森岡拓也シェフが開発したプレートを実食しました。食後には臨床遺伝専門医が、なぜその料理が自分の体質に合うのかを医学的に解説しました。
アンケートでは「体質に合わせた食事のリコメンドが未来的」「すぐにでも食生活を変えたい」といった声が挙がり、配布されたレシピを翌日に自宅で再現した参加者もいたといいます。遺伝子情報が示すのは、糖質や脂質を分解しやすいかといった「体質の傾向」であり、生活習慣次第で健康は変えられるという説明も行われました。
KEAN Healthは、2024年の「SusHi Tech TOKYO 2024」での展示や、2025年7月の「Tokyo Mirai Park」での発信を通じて、遺伝子データを日常の食・運動・睡眠などに生かす取り組みを継続しています。今回の小規模実証を踏まえ、今後はレストランでの常設サービスや企業との協業を含め、パーソナライズされた食体験の社会実装がどこまで進むかが焦点となりそうです。
【イベント情報】
日本科学未来館「遺伝子レストラン」
会場 東京都江東区青海2-3-6 日本科学未来館
当日のメニュー・レシピ確認先 https://keanhealth.jp/lp?u=chatgene-idenshi-restaurant
協業募集情報 https://keanhealth.jp/lp?u=chatgene-partner
source: PR TIMES
