アフリカのTrust and Safety Africa Academy(TSAA)と日本の一般社団法人トラスト&セーフティ協会(JTSA)が2025年12月11日、デジタル空間の安全対策で連携する戦略的パートナーシップに関する覚書(MoU)を締結しました。2026年初頭から共同活動を開始し、アフリカと日本それぞれの地域知見を国際的なデジタル安全ガバナンスの議論へ反映させることを目指します。

両者は、実務者向けの共同ワークショップやトレーニングを通じた「能力開発」、詐欺や偽・誤情報、子どもの安全、AI(人工知能)起因の被害など地域ごとのデジタルリスクに関する「比較研究」、専門家交流による「ベストプラクティスの共有」を重点領域と位置づけます。さらに、AIガバナンスやデジタルリスク管理など国際的な安全フレームワークに対し、地域の現場事情に根ざした知見を提供し、標準づくりに関与していく方針です。

TSAAはアフリカにおけるデジタル安全の教育・研究機関として、人材育成や応用研究を通じてオンライン被害への対応力を高めてきました。一方、日本初の業界横断型団体であるJTSAは、プラットフォーム企業や研究者、非営利組織と連携し、国内外のベストプラクティス普及を進めています。

今後は、国境を越えるデジタルリスクが一層複雑化すると見込まれるなか、両組織の連携がアフリカ・日本双方の課題と強みを国際ルールに結び付けられるかが焦点となります。進捗状況に応じて共同プログラムの詳細が公表される予定であり、国際的なトラスト&セーフティ分野での存在感がどこまで高まるかが注目されます。

source: PR TIMES

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