名古屋市東区のクラフトブルワリー・Dragon Brewingが、第3弾となる新作クラフトビール「Botanist Ale（ボタニストエール）」を発売しました。アルコール度数は一般的なIPAより低めに設計し、ゆずやかぼす、和ハーブなど複数素材を組み合わせることで、料理と調和しやすい柑橘系ビールとして位置づけています。
Dragon Brewingは2025年9月に開業し、「これまでにないフルーツビール」を掲げて無添加・少量生産のビールを展開してきました。これまでの「ミックスベリーエール」「アップルパイエール」は、8種類のベリー使用やパン用クルトン残渣の活用など特徴的なレシピが話題となり、高価格帯の飲食店や百貨店で採用が広がっています。開業から約3か月で地元情報誌やWeb、ラジオなど複数メディアに取り上げられ、取扱店舗も拡大中です。
新商品の開発では、飲食店から寄せられた「料理と合わせやすい柑橘系ビール」「IPA風味だが苦味や度数を抑えた飲みやすさ」という要望を反映しました。ゆず・かぼすに加え、ジンの香り付けに使われるジュニパーベリーと和ハーブのクロモジを組み合わせ、脂の多い料理や天ぷら、中華、洋風グリルなど幅広いメニューを引き立てる味わいを狙っています。
販売は醸造所での限定先行販売から始め、順次飲食店や小売店への卸売を拡大する計画です。2026年に向けては定番商品の強化や季節商品、地域食材とのコラボを通じ、地域の食文化発信とクラフトビール市場の活性化を目指します。また、麦芽の搾りかすであるモルト残渣を地元の菓子店やベーカリーと連携して焼き菓子やパンに再利用するアップサイクルにも取り組み、高校生も参加するなどサステナビリティ教育の場としても機能させています。今後は醸造所を中心とした地域循環モデルの成熟度が、同社の成長と地域への波及効果を左右しそうです。
【商品情報】
Botanist Ale（ボタニストエール）
柑橘（ゆず・かぼす）とジュニパーベリー、クロモジを使用した柑橘系クラフトビール
公式オンラインショップ https://dragonbeer.base.shop
source: PR TIMES