2025年の食トレンドは、具材やスタイルを「自由に選べる食」と、「平成レトロ」に代表されるノスタルジーが特徴として浮かび上がりました。食メディア「macaroni」による検索動向の分析では、麻辣湯(マーラータン)の検索数が前年比2.05倍、せいろレシピが3.78倍、ヨアジョンが7.16倍、カムジャパンは39.38倍と急伸し、「好きに選ぶ・自分好みに仕上げる」志向が数値で示されています。

マーラータンは2025年11月に約82万件と検索ピークを記録し、専門店ブームから即席商品まで裾野を拡大しました。ドバイ風チョコは前年比2.93倍、2025年3月に約45万件となり、ザクザク食感の海外スイーツとしてSNSを中心に浸透。蒸し料理の再評価を象徴する「せいろ レシピ」は、健康志向と時短ニーズの双方を背景に、年間を通じて複数の山を形成しました。

一方、平成文化の再注目と連動する「平成女児チョコ」は、3月に約13万件まで検索が伸び、前年比1.68倍と「懐かしさ消費」を裏付けています。ドーナツ市場では、LA発「ランディーズドーナツ」に代表されるアメリカン系と、グルテンフリーやヴィーガン対応など素材にこだわるヘルシー系が並行して成長し、嗜好の二極化が進みました。

これらの動きから、専門店発のトレンドがSNSで拡散し、コンビニやスーパーの商品化を経て定着するパターンが定番化しつつあります。今後も韓国・中国など海外発グルメと、健康志向・レトロ志向が組み合わさり、「自由で多様、かつどこか懐かしい」食の流れが続くとみられます。

source: PR TIMES

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