没入型XR作品『Nox』が、2026年1月30日〜2月4日にオランダ・ロッテルダムで開催されるロッテルダム国際映画祭(IFFR)Pro Daysの新部門「Lightroom」に公式選出されました。世界から選ばれた9作品のうちの1本で、開発が進行中の企画を紹介する「Work-in-Progress」枠として参加します。
Lightroomは、XR(拡張現実)やVR(仮想現実)、インタラクティブ作品など、観客が作品世界に入り込む「没入型ストーリーテリング」を対象としたIFFRの新しい産業プラットフォームです。これまで別々に運営されてきた企画マーケット「CineMart」とXR部門「Darkroom」のXR関連企画を統合し、作品開発や国際共同制作、展示の場として再構築したもので、今年が初年度です。
『Nox』は18歳のメディアアーティスト、ナカダリオさんの初監督XR作品で、本人のC-PTSD(複雑性心的外傷後ストレス障害)の経験をもとに、トラウマや社交不安、解離といったテーマを、鑑賞者が主人公の内面世界を体験する形で表現します。経済産業省の「クリエイター・エンタメスタートアップ創出事業」と「デジタル等クリエイター人材創出事業【創風】」の支援を受け制作されており、主要な制作工程の多くを本人が担っています。
会期中、『Nox』は欧州のプロデューサーや映画祭キュレーター、美術館関係者、XRラボ、研究者らとのミーティングを通じ、国際共同制作や展示、技術連携を模索します。完成版の国内展示は2026年春以降を目標としており、今後はLightroomを足がかりに、国際映画祭や美術館での上映・展示へ展開が進むかどうかが注目されます。
【作品・イベント情報】
ロッテルダム国際映画祭 IFFR Pro Days「Lightroom」
開催地:オランダ・ロッテルダム Katoenhuis
会期:2026年1月30日〜2月4日
公式Lightroom発表:iffr.com/en/blog-lightroom-selection-2026
『Nox』国内展示予定:2026年春以降(日時・会場未定)
source: PR TIMES
