三井住友トラスト・パナソニックファイナンス株式会社(東京都港区)は、認定特定非営利活動法人キッズドア(東京都中央区)に対し、パソコン50台を寄贈しました。オンライン教材の普及などで授業中のPC利用が事実上必須となる一方、経済的事情で家庭にPCを用意できない子どもが一定数存在しており、この寄贈はそうしたデジタル格差の緩和を目的としています。
キッズドアは2007年設立の認定NPO法人で、日本国内の子ども支援に特化して活動しています。経済的に苦しい家庭や被災地で暮らす子どもを対象に、学習支援や生活支援を展開しており、「子どもの貧困」や機会格差の是正を重点課題としています。日本では相対的貧困率が子どもで約13%前後とされ、学習環境の格差が将来の進学・就労機会に影響を与えることが指摘されています。
今回寄贈されたPC50台は、キッズドアが各地で実施する学習会での生徒利用に加え、子育て家庭を支える「ファミリーサポート」事業など、オンラインでの情報検索や資料作成、進学情報収集など幅広い用途に活用される予定です。PC利用を通じて、子どもたちのデジタルリテラシー向上や、一人ひとりの習熟度に合わせた個別最適化学習の実現につなげる狙いがあります。
同社は今後も、リース・ファイナンス事業で培った資産有効活用のノウハウを生かしながら、子どもの学びや生活を支える団体との連携を含め、社会課題の解決に資する取り組みを継続すると見込まれます。一方で、PCの寄贈だけでは通信環境や学習サポート人材などの課題が残るため、行政や企業、NPOが役割を分担しながら包括的な支援体制を構築できるかが今後の焦点となりそうです。
【団体情報】
認定特定非営利活動法人キッズドア
東京都中央区新川2-16-10 プライムアーバン新川2階
公式ホームページ https://kidsdoor.net/
source: PR TIMES
