生成AI搭載の翻訳支援ツール「ヤラク翻訳」が、2025年12月20日のアップデートでアップロード可能な最大ファイルサイズを従来の45MBから150MBへと約3.3倍に引き上げます。Word文書翻訳時の太字・ハイパーリンク・ハイライトなどの書式崩れを抑える新処理も導入し、企業の大容量翻訳業務の効率化を狙います。
ヤラク翻訳を提供する八楽株式会社(東京都渋谷区)は、生成AIや翻訳メモリを組み合わせて翻訳を支援するCATツールとして、法務文書やマニュアル、IR資料など企業向け用途を主なターゲットとしています。今回の容量拡大により、画像を多く含むPowerPoint資料や数万字規模の契約書、技術文書などを分割せずにアップロードでき、文書管理や作業工数の削減が見込めます。文字数制限は従来と同じです。
Word翻訳では、テキスト抽出と書式解析の仕組みを刷新し、これまでずれが生じやすかったリンクや強調表示などのレイアウトを翻訳後も保持しやすくしたほか、PDFをWord形式で出力する際にも同様の改善を適用しました。PDF処理では文の区切り精度も向上し、不自然な分割を減らしています。さらに、生成AIエンジンに指示を与える「カスタムプロンプト」は上限を500字から2000字へ拡張し、社内の文体ガイドラインや規程を詳しく反映しやすくしました。異なるプロンプトを選ぶだけで文書全体を再翻訳できるため、用途別のスタイル切り替えも容易になります。
製造業の大規模マニュアル、管理部門の契約書、IR部門のプレゼン資料、海外拠点向け文書などでの活用が想定され、八楽は新システムを基盤に今後も精度改善を重ねるとしています。多言語展開が進む企業の間で、翻訳DXの中核ツールとしての存在感がどこまで高まるかが注目されます。
【サービス情報】
ヤラク翻訳 公式サイト https://www.yaraku.com
source: PR TIMES
