育児用品大手のピジョン株式会社は、全国の中学生向けに展開している育児の早期教育プログラム「赤ちゃんを知る授業」の特別版を、2025年10~11月に東京都江東区のかえつ有明中学校で実施しました。開始から約4年で全国約500校・約4万1,000人が受講しており、今年度も約150校での実施を予定しています。
特別版では、0~3歳児の保護者を対象とした同社調査(電車で不安62.9%、カフェ・レストラン50.7%など)を基に生成したAI動画を活用。電車内で泣き止まない赤ちゃんや、満員エレベーターにベビーカーで乗れない場面など、親が外出先で感じる不安を中学生が疑似体験しました。妊婦ジャケット装着や赤ちゃん人形の抱っこ体験も組み合わせ、育児の負担と周囲の支えの必要性を具体的に学ぶ構成です。
授業の学びをもとに生徒が制作した「赤ちゃん川柳」は、11月11日の発表会でお笑いタレントで3児の母の藤本美貴さん、保育士・YouTuberのてぃ先生を招いて紹介されました。「思いやり 小さき頃の 恩返し」などの作品に対し、両氏は中学生ならではの視点と優しさを高く評価しました。
11月18日からは、ゆりかもめや東京メトロ各駅、江東区内の図書館、商業施設などで川柳の掲出を開始。2025年調査では育児への社会的理解が「必要」と答えた保護者が89.4%に上るなか、中学生の言葉を通じて、公共空間でのベビーカー利用や赤ちゃんの泣き声への寛容さを呼びかける狙いです。企業と学校、地域が連携したこの取り組みが、今後ほかの自治体や教育現場に広がるかが注目されます。
【授業・掲出情報】
赤ちゃんを知る授業 公式サイト https://www.pigeon.co.jp/vision-of-a-baby-friendly-future/lesson_about_babies/
掲出エリア例 ゆりかもめ一部駅、東京メトロ有楽町線・東西線・半蔵門線の都内各駅
公共施設例 東雲図書館、有明こども図書館、墨東病院 ほか
source: PR TIMES
