2024年度の全国の日本酒製造企業(蔵元)約1000社では、売上高が約3800億円(前年比0.7%増)と3年連続で増えた一方、利益は93億円(同25.6%減)に落ち込みました。赤字と減益を合わせた「業績悪化」は6割超となり、2021年度以来3年ぶりの高水準です。売上は、海外での「SAKE」認知拡大による輸出や、蔵元見学・試飲など訪日客需要、特定名称酒(吟醸酒など高付加価値品)へのシフトが下支えしました。一方で、原料米やエネルギー・人件費の高騰に加え、山田錦など酒米価格上昇と酒米確保の難しさが採算を圧迫しています。2025年産酒米で前年比4割以上上昇の例もあり、仕込み断念や製造量抑制に追い込まれる蔵元も出ています。瓶・ラベル・配送費も上がり、2025年に10%以上値上げした蔵元が多いものの、度重なる値上げが国内の日本酒離れを進める懸念が残り、酒米の安定供給と高付加価値戦略の両立が焦点になります。
source: PR TIMES
