三菱電機は2025年12月15日、東京科学大学(Science Tokyo)と、負イオンを併用すると水分中でpHが下がりオゾンの溶存濃度が約1.5倍に高まることで酸化作用が強まる仕組みを解明した。負イオン由来の硝酸系イオンがpHを中性の7から弱酸性の5へ低下させ、低濃度でもオゾンの分解を抑えて作用を維持するという。実験では室内許容濃度の設計基準とされる50ppb以下のオゾンで、付着した大腸菌とピンクぬめり酵母菌を1時間で99%低減し、汗臭・生乾き臭も臭気強度が1以上低下(90%以上低減に相当)した。評価技術は三菱電機、放電で生じる活性種(電子やイオン、ラジカルなど)の分析・同定はScience Tokyoが担い、ESRなどで化学種を特定した。成果は12月15〜20日に米ホノルルで開かれる国際会議Pacifichem 2025で発表予定で、今後は学校や病院、交通機関などの利用を想定しデバイス小型化と高効率化を進める。
source: PR TIMES
