松本興産(埼玉県小鹿野町)は、埼玉県内中小企業を対象とする第2回「埼玉PX大賞」で奨励賞を受賞した。現場主導で業務改善アプリを90本以上開発し、作業時間を約3万時間から1万時間未満へ圧縮、年間4,190万円の経費削減につなげた点などが評価された。

PXは父親の育児参加を後押しする変革(パタニティ・トランスフォーメーション)で、同社はDX(デジタル活用)を「社員負担を減らす道具」と位置づけ、標準化により誰が休んでも回る体制を整備。育休取得者には時差勤務や残業抑制、在宅勤務の選択肢も用意し、休みやすさと復帰のしやすさを両立させている。11月27日の表彰式には育休を取得した社員と0歳の子どもも出席した。

同社は削減した資源を働き方改善や育休支援へ再投資し、休日数は130日を目指す段階としており、今後も人材定着と生産性向上の両立が焦点となる。

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