JOGMECは2025年12月17日、マレーシア連邦政府機関の東海岸経済地域開発協議会(ECERDC)と、レアアースおよび鉱物資源の探査・開発に関する協力関係構築に向けた覚書を結びました。対象地域の東海岸経済地域(ECER)には、マレーシアのレアアース埋蔵量の約7割が存在すると推計されています。

ECERは、高性能レアアース磁石に用いられるディスプロシウムやテルビウムに富む可能性があるとされます。また、同地域には豪ライナス社のレアアース分離プラントが立地するパハン州が含まれ、上流(採掘)から中流(分離・精製)を見据えた供給網を組み立てやすい点が特徴です。両者は今後、探査や資源量評価に関する共同活動に加え、探査情報の交換や関係者連携、サプライチェーン全体の機会創出について議論を進める方針です。

レアアース供給源の多角化が国際的な課題となる中、協力の具体化が進めば、日本企業の資源確保支援にも影響するとみられます。今後は共同活動の範囲や実施体制、案件化の進展が焦点です。

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JOGMECニュースリリース(2025年12月17日)https://www.jogmec.go.jp/news/release/news_08_00136.html?mid=pr251217

source: PR TIMES

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