JVCケンウッドは12月17日、全国森林組合連合会(全森連)と林業労働安全対策の強化に関する連携協定を結んだ。携帯電話が圏外になりやすい森林作業で、業務用無線機を活用して災害の認知を早め、救急要請の遅れを減らす狙いです。政府は2021年策定の森林・林業基本計画で、10年後をめどに「死傷年千人率」を半減させる目標を掲げています。死傷年千人率は、労働者1000人あたりの死傷者数の割合を示す指標です。
協定では、全森連のネットワークを通じた無線機器の販売に加え、導入検討向けの検証機材の貸し出し、現場での実証実験、安全教育・研修会での活用支援を進めます。得られた結果を製品改善にも反映させる方針です。
業務用無線機は自前の通信網を構築でき、基地局圏外でも通話しやすい点が特徴です。同社は転倒や静止を検知して自動発報する機能、位置情報などデータ送受信に対応する機種も提供しており、今後は安全確保と現場のICT化を両輪に、担い手確保や生産性向上へ波及するかが焦点になります。
source: PR TIMES
