香川県小豆島町で、10年間空き家だった敷地3000㎡の名家邸宅が宿泊施設として再出発した。昭和6年築の母屋と明治の蔵を備える物件で、最大9人が泊まれる一棟貸し宿「お屋敷ステイ 幸(こう)」として2025年11月1日に開業した。改修総額は約9200万円で、半露天風呂やサウナ、蔵を生かしたBAR、日本庭園などを整備した。
邸宅は醤油産業で栄えた家の建物で、通常の住宅用地の10倍超の広さがネックとなり住居としての売買が進まなかった一方、オーナーが月1回の手入れで維持してきたという。運営は移住した加藤直樹氏らが担い、自己資金3000万円超に加え補助金、銀行融資、クラウドファンディングを組み合わせた。小豆島で上昇傾向にある空き家率を背景に、「泊まれる地域資産」へ転換するモデルとして、滞在型観光の需要喚起を狙う。今後は複数世帯旅行の受け皿として認知拡大を進める方針だ。
【商品情報】
施設名:お屋敷ステイ 幸(こう)
定員:最大9名(4室)
料金:平日2名 77,100円〜、3名以上は1人あたり+15,000円(各税込、季節変動)
公式サイト:https://oyashiki-stay.com
source: PR TIMES
