動物用医薬品を開発する「ハッピーねこちゃんわんちゃん」(大分県大分市)は2025年12月19日、ベンチャーキャピタル2ファンドを引受先とするシードラウンドの資金調達を完了したと発表しました。資金は研究開発、非臨床・臨床試験の準備、体制・事業基盤の強化に充てます。引受先は「大分VCサクセスファンド7号投資事業有限責任組合」と「ほうわ創業・事業承継支援投資事業有限責任組合」です。
同社は2025年に大学発ベンチャーの認定を受け、国立大学法人大分大学と私立大学法人北里大学の研究成果を基盤に、ネコ腸コロナウイルス(FECV)を標的とした駆除薬の開発を進めています。FECVは猫伝染性腹膜炎(FIP)につながる可能性があるとされ、同社は「FIPに変異する前に腸内のウイルスを駆除する」アプローチで未充足ニーズの解消を狙います。
背景には、FIPが長らく難治とされ、国内外で正式承認された有効な治療薬・予防薬がない状況があるといいます。今後は研究開発の加速に加え、国内外の獣医師・研究者や事業会社との連携を強め、グローバル展開も見据えた基盤整備を進める方針です。
source: PR TIMES
