Lib Work(熊本県山鹿市)は2025年12月19日、3Dプリンター住宅「Lib Earth House model B」で用いる土を主原料とした建築材料の配合・製造技術と建築物の製造方法について、特許第7784587号を取得したと発表しました。セメントを使わず自然由来素材のみで、従来モデル(model A)比で約5倍の強度を達成したとしています。
同社はmodel Aで課題だった収縮によるひび割れを抑えるため、土・石灰などの配合最適化を進めたと説明します。新材料は土、砂、消石灰(石灰を焼成して得る結合材)、自然繊維を独自配合し、強度向上とひび割れ耐性を両立させたということです。材料の約65%を土と砂が占め、化学物質やセメントを含まない点も特徴です。
環境面では、100㎡住宅を想定した同社試算で、RC(鉄筋コンクリート)住宅に比べ建設時CO₂排出量を約50.2%削減し、一般的な木造住宅の排出量も下回るとしています。今後は本材料を用いた「model B」の建築実証を進め、3Dプリンター建築の普及加速と持続可能な住まいの選択肢拡大につなげる方針です。
source: PR TIMES
