サイフューズは、代謝機能障害関連脂肪性肝炎(MASH)治療薬の研究向け細胞製品「ヒト3Dミニ肝臓/疾患モデル」を2025年12月22日に販売します。96ウェルプレートで提供し、初期の脂肪肝からMASHまでの病態を再現できる点が特徴です。従来販売してきた「健常モデル」に続く新ラインで、非臨床段階で薬剤性肝障害(安全性)と疾患に対する薬効(有効性)を同時に評価でき、評価期間は約3~4週間に短縮できるとしています。背景には、国内の脂肪性肝炎が200~300万人、脂肪肝が約2,000万人と推定されるなど患者増加が懸念され、動物モデルの作製難度やヒトとの応答差、再現性不足が課題となっている状況があります。製造は大阪サニタリーの「無せん断攪拌技術」と同社の3D細胞組織培養技術を組み合わせ、ばらつきの少ない3D細胞製品の安定製造を狙います。今後は販売提携先と連携し拡販しつつ、FCD製品群の拡充や生活習慣病領域、海外展開を進める方針です。

source: PR TIMES

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