公立高校入試の出願が1校に限られる単願制について、中高生の約77%が「問題だと思う」と回答し、約82%が複数校に志望順位を付けて出願できる「デジタル併願制(DA)」の方がよいと答えました。朝日学生新聞社と東京大学マーケットデザインセンターが共同で、全国の中高生430人を対象に2025年10月23日~11月17日にオンラインで実施した調査結果です。
デジタル併願制は、受験生の志望順位と各校の合格順位を突き合わせて合格先を1校に決める仕組みで、「受入保留(Deferred Acceptance)アルゴリズム」を用いるとされています。設問では「難関の公立A」と「合格可能性が高い公立B」を想定し、単願制ならBに出願するとした147人のうち約85%(125人)が、併願制ならAを第1志望、Bを第2志望として2校に出願すると回答しました。挑戦校を選びやすくなる一方、人気校と不人気校の差拡大を懸念する声も出ています。
今後、両者は追加分析を公表する予定で、入試制度見直しの議論で生徒側の定量データとして参照が進む可能性があります。
【関連情報】
朝中高プラス(自由記述など掲載) https://www.asahi.com/asagakuplus/article/asachuko/
東京大学マーケットデザインセンター 特設ページ(詳細分析を順次公開予定) https://www.mdc.e.u-tokyo.ac.jp/news/6531/
source: PR TIMES
