12月21日15時36分(日本時間)、QPS研究所の小型SAR衛星QPS-SAR15号機「スクナミ-Ⅰ」がニュージーランド・マヒア半島のLaunch Complex 1からロケット・ラボのElectronで打ち上げられ、約50分後に衛星分離し、分離から6分後に初交信に成功しました。各機器が正常に作動していることを確認しています。SAR(合成開口レーダー)は電波で地表を観測するため、雲や噴煙の影響を受けにくく昼夜を問わず撮像できるのが特長です。QPS研究所は民間SAR衛星で世界トップレベルの46cm分解能を掲げ、複数衛星で観測頻度を高める「コンステレーション」の構築を進めています。目標は2028年5月末までに24機、最終的に36機体制で平均10分毎の準リアルタイム観測データ提供で、今回はアンテナ展開と初画像取得が次の節目です。Electronは今回が同ミッションで21回目、累計79回目の打ち上げとなりました。今後は運用初期の手順を進め、商用データ提供に向けた性能確認が焦点になります。
source: PR TIMES
