広島県神石高原町(人口約7,600人、年間出生数約20人)で2025年12月15日、助産院「神石のたまご助産院」にて第1号となる赤ちゃんが誕生しました。町内に産婦人科や小児科がなく、妊娠・出産期の受診に町外へ出る状況が続くなか、出産前後のケアを地域で担う動きが具体化しました。
同町には2025年春、鎌倉のクリニックで院長経験を持つ日下剛医師が家族で移住し、分娩台を使わずホルモン(オキシトシン)の分泌を促す環境づくりで出産を支える「オキシトシンバース」を導入しました。拠点は段階的に整備され、9月2日に産婦人科、10月2日に助産院、11月4日に小児科外来を開始し、数か月で妊娠から新生児期までをつなぐ体制を構築したとしています。
町は合併時(平成16年)に約1万2,000人余だった人口が現在約7,600人まで減少しており、今回の出産をきっかけに地元出産の選択肢を広げ、転出抑制や定住促進につながるかが焦点です。今後は受診者数や分娩件数の推移、医療人材の確保が継続性を左右するとみられます。
【施設情報】
神石のたまご産婦人科 広島県神石郡神石高原町坂瀬川5146番地18 電話0847-82-3058 https://jintama.jp/
source: PR TIMES
